2021年03月08日
ミジュンとパダラー
ミジュン…みんな大好きなこのお魚。

ベイトとして超優秀で、その群れの動向を把握することがナイスな釣果への最短距離だったりしますね。

ベイトとして超優秀で、その群れの動向を把握することがナイスな釣果への最短距離だったりしますね。
この魚の群れが岸に寄って来ると、島のおじさん方も一網打尽にしようと波打ち際に投げ網を持って待ち構えます。刺身やから揚げで美味しいですもんね。私も幼い頃からこのお魚はよく食べて慣れ親しんでおりました。
*
むかしむかし、母親に「ミジュンってなに?」と聞いたら、「イワシの仲間だよ」と教えられたのを覚えています。
調べてみると和名は沖縄方言名が由来となる「ミズン」。ニシン目ニシン科のミズン属。なるほど、ニシンの仲間なのか。
と言いますか、そもそもマイワシとかカタクチイワシとかのいわゆるイワシも、ニシン目なんですね。
マイワシはニシン目ニシン科マイワシ属、
カタクチイワシはニシン目カタクチイワシ科カタクチイワシ属。
めちゃくちゃどうでもいい余談ですが、うちの母は、南西諸島の釣り餌で人気のウムズナー=シガヤー=ウデナガカクレダコのことを、ずっと「ウムズナー=イイダコ」として私に教え続けていて、私もここ2~3年前までずっとウムズナーはイイダコだと思って暮らしていました。よくよく見たらイイダコとウデナガカクレダコは姿かたちもそんなに似てないし、そもそも生息域も被らない気がします。よくわかんないけど、イイダコは南西諸島にはいないんじゃないかな??もうちょっと情報集めてみます。
まったくうちの母の言説はいつもあてにならないわ…とも思いましたが、ウデナガカクレダコをイイダコと呼ぶことについては、島の人が鳥のセッカのことをヒバリ、蛇のサキシマスジオのことをアオダイショウ、などと通称するように、身近にいる生き物について人口に膾炙する名称で捉えるというよくある現象なのかな、とも思います。
さて、ミジュン、先ほども述べましたようにベイトとして超優秀なんですが、
もう一つ、島のベイトとして代表的なお魚にパダラーがいます。

こちらは沖縄島ではハララーと呼ばれているやつですね。八重山諸島ではパダラーと基本的に呼ばれるこのお魚、その和名がヤクシマイワシであるのかオキナワトウゴロウであるのかは今の私の実力ではわかんないのですが、いずれにせよトウゴロウイワシの仲間なのですね。
トウゴロウイワシは名前にイワシとついているけど、ニシン目のイワシ族とはかなり違うお魚である・・・というお話は、ベイト好きな釣り人の間ではけっこう有名なお話だったりしますね。
石垣島の浅い海で大きな魚に追われている10㌢前後小魚の群れは、基本的にこの2種に集約される、と勝手に想像しております。詳しい方がいましたらご教示いただければ幸いです…。
で、フィッシュイーターたちのベイトに対する反応を見てみると、ミジュンについているやつの方が圧倒的に狂ってますよね。

ボイル発生率も高く、何を投げてもヒットする。そんな状況が生まれるときのベイトはミジュンである印象。

ガーラのお腹の中からミジュン。
対するパダラーの場合は、何というか、あんまり…。ついているイーターもダツだけなことが多いような…。

ダツにやられたっぽいパダラー。まだ生きてました。
*
そのミジュンとパダラーの見分け方、魚体そのものを目の前にすればまあわかるんですが。
こちら、ミジュン。

こちら、パダラー。

ミジュンは身体が少し扁平で、鰓蓋のいあたりにオレンジ色の点があります。
パダラーはミジュンとくらべて円筒形に近いというか、丸っこい棒というか、そんな印象。
これらが波打ち際で群れていても私どものような素人にはどちらであるか判別は難しいのですが、海に詳しい友人曰くは、「ミジュンの方は群れの形状が丸くなりがち。パダラーの方は群れがどちらかというと細長くなりがち」なのだそう。こんどよく注意して見てみよう。
*
さて、私が台湾から帰ってきてすぐの2018年の冬は、私、だいぶミジュンの恩恵に与りまして。
と言いますのも、石垣島のうちのシマ(集落)の海岸にかなりの数のミジュンが寄ってきていたのですね。
2018年より石垣島での通年のルアーフィッシングを初めて行うようになった私、こりゃ冬の釣りはシマの海岸で投げてりゃ人生イージーモードじゃね???と狂喜乱舞してましたが、その翌年2019年の冬は、前年程はミジュンはおらず、ボイルもまばら。2020年の冬について言えば、シマの海では一度もミジュンにお目にかかりませんでした!
まあ、私が出会えなかったってだけで本当は来てたかもですが。だけれど、2018年の状況とはかなり違うと思われます。
ミジュン、謎なお魚ですよね。朝に岸に寄ってきて、夕方になるとどっかに行ってしまうという大移動を行う生態も謎めいていてステキです。
あ、石垣島でも毎年時期になればサビキ釣りで賑わう有名なスポットがあったりしますね。
*
さて、そんな2018年冬シーズンに与かれたミジュンの恩恵は、
良型クイーンフィッシュ(イケカツオ)の2連発。


そしてオニヒラアジ、


でした。
*
あと、フィッシュイーターにあんまり人気がない(かもしれない)パダラーですが、から揚げにして鱗や骨ごとばりばり食べたらめちゃくちゃ美味いんですよね。個人的にはミジュンのから揚げより好きかも…。

石垣島のとある居酒屋のパダラーから揚げ。めちゃくちゃ美味しい。
そう言えば、私が生まれて初めてタマンを釣ったときの餌もパダラーでした。
うーん、それにしても私の写真フォルダにはミジュンとパダラーのまともな写真がほとんどありません。こんなお話をだらだら垂れ流してたらパダラーというお魚のこともちょっと気になってきたし、こんどベイトを捕まえることがあったらじっくり観察してもうちょっと写真を頑張ってみたいと思います。
それではまた(・∀・)ノシ
*
むかしむかし、母親に「ミジュンってなに?」と聞いたら、「イワシの仲間だよ」と教えられたのを覚えています。
調べてみると和名は沖縄方言名が由来となる「ミズン」。ニシン目ニシン科のミズン属。なるほど、ニシンの仲間なのか。
と言いますか、そもそもマイワシとかカタクチイワシとかのいわゆるイワシも、ニシン目なんですね。
マイワシはニシン目ニシン科マイワシ属、
カタクチイワシはニシン目カタクチイワシ科カタクチイワシ属。
めちゃくちゃどうでもいい余談ですが、うちの母は、南西諸島の釣り餌で人気のウムズナー=シガヤー=ウデナガカクレダコのことを、ずっと「ウムズナー=イイダコ」として私に教え続けていて、私もここ2~3年前までずっとウムズナーはイイダコだと思って暮らしていました。よくよく見たらイイダコとウデナガカクレダコは姿かたちもそんなに似てないし、そもそも生息域も被らない気がします。よくわかんないけど、イイダコは南西諸島にはいないんじゃないかな??もうちょっと情報集めてみます。
まったくうちの母の言説はいつもあてにならないわ…とも思いましたが、ウデナガカクレダコをイイダコと呼ぶことについては、島の人が鳥のセッカのことをヒバリ、蛇のサキシマスジオのことをアオダイショウ、などと通称するように、身近にいる生き物について人口に膾炙する名称で捉えるというよくある現象なのかな、とも思います。
さて、ミジュン、先ほども述べましたようにベイトとして超優秀なんですが、
もう一つ、島のベイトとして代表的なお魚にパダラーがいます。

こちらは沖縄島ではハララーと呼ばれているやつですね。八重山諸島ではパダラーと基本的に呼ばれるこのお魚、その和名がヤクシマイワシであるのかオキナワトウゴロウであるのかは今の私の実力ではわかんないのですが、いずれにせよトウゴロウイワシの仲間なのですね。
トウゴロウイワシは名前にイワシとついているけど、ニシン目のイワシ族とはかなり違うお魚である・・・というお話は、ベイト好きな釣り人の間ではけっこう有名なお話だったりしますね。
石垣島の浅い海で大きな魚に追われている10㌢前後小魚の群れは、基本的にこの2種に集約される、と勝手に想像しております。詳しい方がいましたらご教示いただければ幸いです…。
で、フィッシュイーターたちのベイトに対する反応を見てみると、ミジュンについているやつの方が圧倒的に狂ってますよね。

ボイル発生率も高く、何を投げてもヒットする。そんな状況が生まれるときのベイトはミジュンである印象。

ガーラのお腹の中からミジュン。
対するパダラーの場合は、何というか、あんまり…。ついているイーターもダツだけなことが多いような…。

ダツにやられたっぽいパダラー。まだ生きてました。
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そのミジュンとパダラーの見分け方、魚体そのものを目の前にすればまあわかるんですが。
こちら、ミジュン。

こちら、パダラー。

ミジュンは身体が少し扁平で、鰓蓋のいあたりにオレンジ色の点があります。
パダラーはミジュンとくらべて円筒形に近いというか、丸っこい棒というか、そんな印象。
これらが波打ち際で群れていても私どものような素人にはどちらであるか判別は難しいのですが、海に詳しい友人曰くは、「ミジュンの方は群れの形状が丸くなりがち。パダラーの方は群れがどちらかというと細長くなりがち」なのだそう。こんどよく注意して見てみよう。
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さて、私が台湾から帰ってきてすぐの2018年の冬は、私、だいぶミジュンの恩恵に与りまして。
と言いますのも、石垣島のうちのシマ(集落)の海岸にかなりの数のミジュンが寄ってきていたのですね。
2018年より石垣島での通年のルアーフィッシングを初めて行うようになった私、こりゃ冬の釣りはシマの海岸で投げてりゃ人生イージーモードじゃね???と狂喜乱舞してましたが、その翌年2019年の冬は、前年程はミジュンはおらず、ボイルもまばら。2020年の冬について言えば、シマの海では一度もミジュンにお目にかかりませんでした!
まあ、私が出会えなかったってだけで本当は来てたかもですが。だけれど、2018年の状況とはかなり違うと思われます。
ミジュン、謎なお魚ですよね。朝に岸に寄ってきて、夕方になるとどっかに行ってしまうという大移動を行う生態も謎めいていてステキです。
あ、石垣島でも毎年時期になればサビキ釣りで賑わう有名なスポットがあったりしますね。
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さて、そんな2018年冬シーズンに与かれたミジュンの恩恵は、
良型クイーンフィッシュ(イケカツオ)の2連発。


そしてオニヒラアジ、


でした。
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あと、フィッシュイーターにあんまり人気がない(かもしれない)パダラーですが、から揚げにして鱗や骨ごとばりばり食べたらめちゃくちゃ美味いんですよね。個人的にはミジュンのから揚げより好きかも…。

石垣島のとある居酒屋のパダラーから揚げ。めちゃくちゃ美味しい。
そう言えば、私が生まれて初めてタマンを釣ったときの餌もパダラーでした。
うーん、それにしても私の写真フォルダにはミジュンとパダラーのまともな写真がほとんどありません。こんなお話をだらだら垂れ流してたらパダラーというお魚のこともちょっと気になってきたし、こんどベイトを捕まえることがあったらじっくり観察してもうちょっと写真を頑張ってみたいと思います。
それではまた(・∀・)ノシ